世界一の細長国だけあって、気候も街並みも場所によってかなり違うよう。チリの中心部にある首都サンチアゴの街はいかにもヨーロッパ風の街並みに彩られていたし、北部のカラマは乾いた大地にあるビジネス街という感じでした。チリを代表するふたつの都市の写真をまとめてみました

 


首都サンチアゴのモネダ宮殿前、ずらりと並んでいるのはもちろんチリの国旗。赤白青の3色に星のマーク……どこかで見た気がするなあと思っていたら、アメリカはテキサス州の旗、そしてキューバの国旗に酷似していることがあとからわかった

 

旅行者の間で有名な南米三大美女国といえば3C(=チリ、コロンビア、コスタリカ)。確かにチリは美女が多い。日曜日にサンチアゴを散歩していた少女3人組も、超かわいかった

首都サンチアゴの大統領府、モネダ宮殿の裏?側。モネダというのはスペイン語でお金の意味で、かつてここは国の造幣局として作られた宮殿らしい。チリのホワイト・ハウス? 建物はすべて真っ白に塗られている

 

モネダ宮殿の警備の兵士さん。ビシッと制服を着こなしていて、かなりシビれます(笑)。しかし70年代にはこの宮殿でクーデターが起こったこともあるとか。お勤め、ご苦労様です
モネダ宮殿の中庭には、飾りつけがそれぞれ違ったクリスマス・ツリーが。よく見てみると、これが世界各国のクリスマス・ツリーなのだとか。差し迫ったクリスマスに思いを馳せつつ、ひとつづつ興味津々に見入ってしまった

 

こちらが日本のクリスマス・ツリー。やっぱりというかなんというか、和紙で作った鶴でデコレーションしてありました。実際には日本で見かけないけど、こういうツリーも結構カワイイ
もちろんサンチアゴ市内の目抜き通りには、ビルの高さほどもあるクリスマス・ツリーも出現していました。「サンタさん、今年は何をくれるかなー」とダンナにプレッシャーを与えつつ、パチリ

 


そうそう、チリに来ておもしろかったのが、このコイン。日本の10円と100円を足したようなデザインで、最初見たときはビックリしてしまった。ちなみにこれで100ペソ、日本円で20円ぐらい

首都サンチアゴには3本の地下鉄が走っている。フランスの協力を得て作ったらしく、車両のデザインもどことなくフランス風? でも地下鉄の中には、日本の地下鉄の車体をそのまま使っている線もあるのだ

 

地下鉄車内。フランスの地下鉄とかなり似ている気がする。車内は清潔で、乗っている間「先進国だなあ〜」と妙に感心してしまった

スペイン語でかなり最初のほうに覚えた単語がBanos(バニョ)。標識のとおり、トイレの意味なのだけど、覚えやすく使いやすい単語。よく「ちょっとバニョってきていい?」なんていう怪しい日本語を使っていました

 

こういう光景を見ると「都会だー」と思ってしまう。首都サンチアゴのちょっとしたショッピング・センターのようなところ。そういえばショッピング・センターっていかにも先進国な感じがするなあ

クリスマス前最後の休日、サンチアゴの目抜き通りはご覧の人。みんなクリスマスの買出しやら何やらで、かなり活気に溢れていた。怪しい着ぐるみの人形もいた

 

こちらはクリスマス前が稼ぎ時? 大道芸のサンタさん。ここサンチアゴにヨーロッパの香りがするのは大道芸人が多いというのもあるのかも知れない

道ばたではなにやら巨大なシートを引いて商売をしている輩が。実はこれ、コピーCD屋さん。客にシートから選ばせて、ブツはどこかから持ってくるという怪しい商売。シートは警察が見回りに来たときにすぐ畳んで隠す

 


で、そうこうするうちに、「ホラホラ、どけどけぃ!」 とでも言いそうな巡回の警察がやってきた。露天商の敵だが、まあ見ても見ぬふりというテキトーな巡回にも見えた
露天をひらきつつ、おしゃべりに夢中なチリ美女たち。チリの女の子はラティーノらしく、黒目黒髪の美女が多い

 

歩行者天国になっているお買い物通りには、巨大なサンタさんがなぜか大きな万歳をしていた。こういう景色、どことなく日本っぽいよね

クリスマス前で稼ぎ時なのか、広場では大道芸人たちが大はりきり。珍しい太鼓部隊は多くの観客を集めていた

 


こちらがサンチアゴの中心にあるアルマス広場。正面を睨みつけた印象的な石のオブジェが迎えてくれます
広場では露天でさまざまなものが売られていた。南米全般で人気があるのが革命家チェ・ゲバラ関係のグッズ(写真左)。実はこの赤いワッペン、ゲバラ好きの妻はしっかり買ってしまいました

 

怪しげなポスター類。左の写真と同じく、ゲバラ物も人気がある。こういうのを眺めつつ歩く散歩はいかにもヨーロッパを彷彿とさせる

カテドラル前の広場には、絵を売る露天ストリートも。これだけ見ていると、ヨーロッパの街の風景にだと思ってしまうぐらいだ

 

とはいえ、ここはさすが世界でも有数の海産国。大きな市場が街の真ん中にあって、各種さまざまなお魚や貝が売っている。ちなみにチリの海産物は日本に輸出されるものも多いとか
露天でかわいかったものといえば、サボテンで作った鉢入れやランプ・シェード。ウユニ塩湖でも確か同じようなグッズを目にしたが、やはり今回も写真だけで断念

 

サンチアゴの見所のひとつ、サン・クリストバルの丘。丘一帯が自然公園になっていて、ケーブルカーで頂上まで登れる。坂道をぐいぐいあがっていくのは爽快
サン・クリストバルの丘の頂上では、純白のマリア像が手を広げて迎えてくれる。ダンナはかなりキメ顔をしてるけれど、実は「鼻毛出てない?」と言いながら撮った写真

 

300メートルほど下にあるサンチアゴの街並みが、かなり霞がかってぼやけて見える。この街は盆地にあるためにスモッグが多いからだとか。それにしても空気、汚いなあ
チリといえばワインが有名だけど、ビールももちろんおいしい。こちらがチリでよく見かけたクリスタル。黄色と緑のラベルがおいしそう

 

海産国チリではお魚がおいしく、お寿司まで食べられちゃう。久々の本格的な寿司を前にして、カメラをかまえるダンナの顔からヨダレが出ていました。しかし海外で食べる寿司って、なんでこんなにオイシイんだろ
ところ変わってチリ北部にあるカラマ。鉱山によって栄えた街で、セントロのお買い物ストリートでは、こんな炭鉱夫の銅像が立っていました

 


雑誌各種取り揃えております、のキオスコ・エマニュエル。スペインの名残のある国々では、いたるところにキオスコ(小さな商店)があって便利だ


カラマでは、偶然同じ日程のウユニ塩湖ツアーに参加した澤田夫妻とディナー。そのあとチリではしばらくご一緒でした。一説には私たちとキャラがかぶる(特にダンナ同士は雰囲気まで似ている!)夫妻で、かなり親しみ深いふたり

 


カラマの街ではストリート・ラッパーがマイクを握り締めておりました。チリにはグラフィティも多いし、ヒップホップの浸透度は南米でも高い感じがした

カラマの街の周辺はひたすら何もない大地。バスに乗っているとこんな風景が延々と続いていく。しかしホントに何もないなあ

 


大地エリアからいったん街に入ると、急に文明の象徴マクドナルドがデデーンと現れました。ちゃんと子供の遊び場もあるし、ドライブ・スルーもある。チリって予想以上に先進国
南北に細長いチリはバス移動の距離が長い。バスはゆったりしててかなり乗り心地がいいのだが、なんせ風景がひたすら何もない荒野なので、たいていの人はグースカ寝ている

 


退屈な長距離バスの間のささやかな楽しみといえば夕日。大地のはるか遠くに沈む太陽を見ていると、「お、オレってば旅してる!」とセンチメンタルな気分になるのです