チリといえばワインにイースター島……? とほとんど前知識のないままに入国した国。けれど行ってみるとなかなか洗練されていて、実はかなり居心地のよいところでした。有名な日本人宿「汐見荘」でシーフード三昧の自炊生活を送ったり、隣の港町バルパライソに遊びに行ったりと短いながらも充実した日々の写真をまとめてみました

 

チリという国は、思っていたよりもヨーロッパ風。サンチアゴから2時間ほどのところにあるビーニャ・デル・マルは小さな港町ですが、中心地には立派なカテドラルが建っていました

 


ビーニャ・デル・マルのセントロ。建物も比較的新しく、なんだか風通しのよい街という印象。日本は冬の時期、こちらは真夏。燦々と照る日差しが気持ちいい
「南米三大美女国」のひとつと言われているチリは、確かに美人が多い! 人口のほどんどがヒスパニック系白人&混血で構成されているけれど、スペイン人と比べてもスラリとした人が多い気がする

 

チリは思っていたよりもずっと先進国。街中には日本のものとなんら変わりないショッピング・センターが建ち並んでいる。規模の割に人が少ないのが日本とは違うけれど……

ビーニャ・デル・マルのビーチ。手ごろなサイズでいい感じ。でも夏といっても水はかなり冷たく、ガッツリと泳ぐ感じではないかも

 


この街は、首都サンチアゴに住むお金持ちの週末のバカンス地として知られている。そのせいか? 別荘風の立派なお家が多い。こんな家、住んでみたいわあ

港町だけあって、歩いていくとすぐに海岸線に当たる。久々に見る太平洋、このずうっと先には日本があるのかと思うと、なんだか感慨深い

 

海を向こうに、やたら陽気なチリ人のお兄ちゃんたち。とりたてて特徴のないこの国だけど、人のよさは南米随一かも
この国に来て初めて知ったことに、チリのバスは世界でも屈指の素晴らしさだということ。写真はローカルバスだけど、長距離バスの乗り心地のよさは、世界じゅうの人に教えてあげたいほど

 

かの有名なモアイがあるイースター島はチリの領土にあります。というわけで、イースター島に行ってみた……かったんだけど、予算の都合で今回は断念。かわりに海岸にポツンと立っていたモアイとなんちゃって記念写真を撮ってみました

ローカル線はレトロでカワイイ。日本の昔の電車もこんな感じだったような。30分に1本、隣町とつながっていて、もちろん私たちも乗ってみました

 

「なんだよお、カッコよく撮ってくれよお」なペリカン君。このあたりにはペリカンがうじょうじょいるのだ。しかも人に慣れていて、かなりの距離まで近づいても逃げない。でもって近くで見ると結構デカイ
港町の船着場にいた漁師のおじさん。なんだか日本の漁師さんとイメージがダブる。カメラを向けると、ペリカン君も一緒にポーズを決めてくれた

 


漁師の子は漁師。海の男&山の男はみんないい顔していて、ついついカメラを向けたくなってしまう。そうそう、チリで撮れた魚は、加工して日本に輸入していたりもするんだって

船着場の裏には魚市場がある。ハッキリ言って、この市場目当てでこの街に来た私たち。慣れない早起きをして、市場でシーフードを買うのが日課になっていました

 


日本の魚屋さんもビックリの品揃え。海老やアジに交じって、アサリやらホタテやらの貝類も充実しているのがウレシイ。しかもチリ人は生魚&生貝を食べる人種らしく、日本人としてはかなりのシンパシーを覚えるのだ

本日の食卓はこんな感じ。アジのタタキに海老、サーモン、貝のお刺身+巨大アサリのお吸い物。しかもコレ、朝食(笑)。この街にいるときは、毎日自炊してシーフード三昧でした

 

ホタテは網にのせて、ちょろりとお醤油をかけていただく。身は小さめだけど、実に美味なのだ。醤油の香ばしいにおいをかぐだけで、チリに来てよかった〜と思ってしまう食いしん坊の私たち

さて、コレはなんでしょう? ウナギ?……ノンノン、穴子の一種なのです。チリではこーんなものまで売っているのよ。日本でも生の穴子なんて見たことなかったのに……。しかもこちらで穴子は駄魚らしく、これだけ買っても200円もしないのにはビックリ

 

カワイイカワイイ穴子ちゃん、これからおいしく変身しましょうね〜♪ とにんまりする妻。食の奴隷と化しているな(笑)。そうそう、穴子って実は海ヘビの仲間らしい。でもなんだかにゅるにゅるしてて、めちゃめちゃキュートな生き物なのです

カワイイカワイイと言いつつ、気づけばこんな姿に変えられてしまった穴子ちゃん。でも実はにゅるにゅるしてて、ここまでさばくのは結構大変。といっても妻はほとんど横で遊んでいたんだけど……

 

穴子の料理隊長は澤田ダンナさん。有名な日本人宿「汐見荘」では彼が隊長になって、日々シーフード大作戦が繰り広げられていました。プロ級の腕前で、私たちは何度彼の手作り料理に落涙したことか!

「汐見荘」ではほぼ全員が自炊していた。旅に出て思うのは、日本人の旅人の男子はみーんな料理が上手だということ。お魚も普通にさばいていて、(一応)主婦の私としては愕然とすることもしばしば……

 

で、翌日のメニューはムール貝のたっぷり乗ったシーフード・スパ。ムール貝なんて、いままで自分で調理したことなんてなかったのに……旅に出るといろんなことが勉強になります、ハイ
もちろん食事のお供はチリワイン。黒猫が目印の「GATO」=猫というワインはお手ごろ価格でよく飲んでいた。これで1本200円ぐらいだから、やっぱり安い!

 


とにかくのんべいが多かった汐見荘。毎晩べちゃべちゃとおしゃべりしつつワインを空けつつ、夜が更けていきました。なんだか田舎の合宿所にきたような、どこか懐かしい雰囲気にすっかりやられてしまった私たち。南米の日本人宿のなかでも、かなり思い出深い宿です
飲んでしゃべってばかりでもいられないので(笑)、ちょっと足を伸ばして隣の港町、バルパライソにでかけてみました。坂の上までびっしりと家が並ぶ風景はどこか懐かしい感じ

 

中心部には、露天がびっしりと並んでいた。女性の下着から怪しげな中国雑貨まで、ラインナップは意味不明。でもこういう景色って、なんとなくホっとしてしまう
こういうことする人、好きです(笑)。やっぱり人間、ちょっとした心の余裕がないとね

 


チリ人はもちろん運転は日本人に比べてずっと荒い。ホラ、彼の得意満面な顔を見ると納得できるでしょ。ゴーカートももちろん暴走ぎみでした

バルパライソの町は坂道が多く、「アセンソール」という謎の乗り物が街中で大活躍していた。入口はこんなダメな看板があるだけで、かなりわかりにくい

 

で、こちらが「アセンソール」。なんてことはない、坂道の上と下をつなぐケーブル・カー。コレで上まで登るのに3分ぐらい。坂道ぎらいの私たちとしては、かなり重宝した乗り物

なんの気なしに遊びにきたバルパライソだけど、この町ってば実はとってもカワイイ。カラフルに色分けされた民家は、御伽噺の世界の家みたい。こういうセンス、日本人にはないよなあ

 

カラフルな家の前で佇んでいたお姉さん。かなりの美女に、カメラを持つ手も震えそう(笑)。チリってば日本ではモデルさんかと思う美女が普通に歩いているからステキだ
路地で遊んでいた少年たち。「写真撮るよ〜」と言うと、ちゃんと集合してくれた。チリでは写真を撮るときに断られたことがほとんどない。いい国だあ

 

少年たちが遊んでいた路地は、なにげにこんなにカラフルに彩られている。ここは街中アートの一画で、普通の家々が街の見どころになっている

ちょっとわき道に入ると、いかにも下町の路地裏という景色が続いていて、散歩が楽しい。日本に帰ったらぜひ下町散策したいねえ、とここに来て思った

 

建ち並ぶビルの向こうには、やっぱり太平洋が見える。海がある街って、やっぱりいいなあ。将来は絶対海のある街に住みたいねえ、とここに来て思った。旅をしていると、いろいろ思うところがあるもんですね
街中アートの一画。なんてことないんだけど、どこか洗練されている。チリってなんだかつかみどころのない不思議な国なのです

 


意外にも、チリでもグラフィティは結構盛ん。しかも落書きよりもちょっと上をいくクオリティ。日本と同じように、夜中にひっそりペイントしてるのかしら?
「それは私のみ知っている」、そんな顔をしている猫。人のよい国は猫もいい猫が多い? チリの猫は街に住む猫のくせして、みんな結構おっとりしてて人懐っこい。カメラを向けてもひるむことナシ

 


散歩に疲れたあとは、海の見えるステキなカフェでちょっと休憩。今日のデート相手? は、以前から私たちのHPを見てくれているJさん。ちょっとオトボケてて、いい人なのだ