ボリビア随一の見どころといえば、世界最大の塩湖「ウユニ塩湖」。世界広しといえども、こんな景色はここだけじゃない? と思ってしまうほど、信じられないような景色が続くのです。2泊3日のツアーで、いったい何枚の写真を撮ったことやら……

 


ツアーの拠点となるウユニの街。街の規模の割にはやたら道が広く、なんだかスカスカした印象を受ける。正直、塩湖がなかったらただの寒村……

 


ウユニの街を出ると、すぐに塩湖が始まります。この真っ白な大地! ワオ! これから3日間お世話になるランクルと一緒に。お願いだから途中で壊れないでね……
ただ真っ白なのかと思えば、よく見るとこんなふうにひび割れしている場所もある。なんだか幾何学的な模様でステキなのです

 


ハイシーズンだけあって、私たちのツアー以外にもランクルがズラリ。四駆の車って、こういうところを走るための車なのね、と妙に納得。広告になりそうな絵じゃない?
塩湖はもちろん塩からできていて、街の近くには塩の採集所まである。うずたかく積まれた塩はミネラルたっぷりで実に美味でした

 

1か所、大地からボコボコと水が噴き出しているところがありました。なんでこうなっているのか不思議ですねえ。ガイドさんの説明はスペイン語で意味不明。ああ、スペイン語もうちょっと勉強しないと……

塩湖はただひたすら真っ白い地平線と青い空&白い雲が続くだけの景色なので、何かしないと絵にならない(笑)。のでアチョーっとカンフーキックをかましてみました

 


本日は快晴、ゴキゲンなり、の妻。ここだからこういうことしてもオッケーだけど(オッケーだったのかしら?)、東京でコレやったらちょっと恥ずかしいかもかも

 


どこを撮ってもただただ壮大な大地なので、ちょっと飽きてきた夫婦(笑)。こんなことをしている私たちを、ほかのツアーメンバーはどう思っていたのかしら……

 


サングラスに写る大地と妻のカメラ。なんだかこの日はいろんなことしてますね。「なんで日本人はそんなにカメラが好きなのかねえ」という視線も感じつつ……

こちらが塩湖の真ん中にある「塩のホテル」。その名のとおり、この建物ぜーんぶ塩でできているのです。塩って意外と丈夫なんですね

 


こちらが塩のホテル内部。私たちは泊まっていないのですが、泊まった人いわく、「浸透圧のせいかな? 体の水分がすべて吸収されて、喉は渇くし肌もカサカサになるし……そんなにいいもんじゃない」とのこと

そうそう、ウユニ付近のお土産屋さんでは、塩で作られたこんなオブジェも売られていました。可愛いけど、いらない……。雨が降ったら溶けちゃうのかな?

 


第一の目的地、「イスラ・デ・ペスカ」に到着。名前は「魚の島」という意味で、確かにこの白い大地にポカンと浮かぶ、魚の形をした島なのです

島からやたらめったらにょきにょき生えているサボテン。長いものになると3メートル以上もあって、もはやサボテンに見えない。なんとも不思議な景色です

 

いましたいました、「万歳サボテン」。ちゃんと頭もあって、カワイイ。このサボテンはいったい何年ぐらいここで万歳し続けているのでしょうか……?
道しるべに使われているのも、サボテン。乾かすと、こんな素材になるんだとか。お土産用にランプシェードなんかも売っていた

 


というわけで島の頂上で記念写真。昔、ここを見つけたインディヘナはここが世界の中心だと思った、という逸話が残っているけれど、ここにいると確かに自分が世界の中心にいるような気分になってくるから不思議です
塩湖のそばの小さな村にいた子供たち。カメラを向けると照れながら笑ってくれた。この子たちと、いまの日本の子供たち、価値観がきっと全然違うだろうなあ

 


本日の宿泊地は、Puerto Chusricaという本当に小さな小さな村。15世帯が住んでいるという話だったけど、メインどおりにはごらんの通り誰もいない……。いったいどうやって生活してるんでしょ?

ツアー2日目、無理して早起きして朝日を拝んでみた。地平線から昇る朝日はまた格別。今日も1日、ステキな日になりそうだわあ

 

お祈り用? なにやら不思議な模様に並べられた石が朝日に照らされていた。こんなところに住んでいたら、神様の存在を疑う気にもなれないと思う

こんなところでもちゃんと電車が通っていた! 貨物を積んだ列車が、果てしない地平線に向けて静々と走っていく姿は、なんだか神秘的なものすらありました

 


車が走り出すと、今度は次々と山が目に入ってきた。大地には、きつねの尻尾のような草が点々と生えていて、なんだか別の星にきてしまったような感じ
4000メートルを超すこのあたりにはさすがに民家はない。いるのは自然と共存している野生動物のみ。茶色い山を見上げながらリャマがのんびりと歩いていく。「あー、アンデスだねえ」な瞬間

 


考えてみると、この地点ですでに4000メートルを超えているというのに、湖があって、その奥にまだ山々が連なって見えるとは……。空はひたすら青く、気持ちいい。あー、自然って偉大なのね

石灰を含んだ白い湖にはフラミンゴがいっぱい。フラミンゴってこんなに標高の高いところでも生きていけるなんて……おぬしら、なかなかやりよるな。細過ぎる足がカワイイ

 

ここでランチタイム。こんな雄大な自然のなかで食べるご飯は、何が出てもおいしく感じるってもんです。ここで食べたスイカの味は一生忘れません、ハイ

標高があがるにつれて、植物の姿が消え、ひたすら茶色い大地が続く。もちろん舗装路はなく、前の車の轍を頼りにランクルが駆け抜けていく。くー、かっちょいい(笑)

 

こちらが名物のヘンテコな岩でございま〜す。奇岩はいままでもたくさん見たけれど、こんな大地にポツンと立っているのはシュールでよろしい

しかし、たかが岩といっても人間と比べるとかなりデカイ。なんでいったいこんなところに突然岩が出現するわけ?

 


茶色い大地と青い空、それにあまりに何にもなさ過ぎて、思わず変なポーズをつけてしまう妻。だって、ここで気をつけしても、ねえ……
標高が高く、ちょっと歩くだけでもゼエゼエしてしまうところでも、リャマちゃんたちはすまし顔で座っている。これに乗って旅するってのも、なかなかイケてるんじゃない?

 

このツアーが通るルートには、実にさまざまな湖がある。こちらは「赤い湖」=ラグーナ・コロラダ。確かに赤い! 不思議! ガイドさんの説明はやっぱり理解不能でした。残念……
ツアー3日目。登る朝日とともに、間欠泉を眺める。大地からもくもくと煙が上がっている景色は実にシュール

 


間欠泉は大地の割れ目から泉が吹き出しているところ。周囲は硫黄の匂いが立ち込めていて、このままドカンと爆発しちゃうんじゃないの? なんて思ってしまう

朝日を受けて、大地の煙が白く、高くあがる。思うに、ここでロケしたらカッコイイものになるんじゃないでしょうか? ミュージック・クリップとか……

 


私たちのドライバー兼ガイドのキント氏。青いつなぎがイケてます。ベテランらしく、運転も上手で人柄もいい。このツアーがかなり楽しかったのも、彼のおかげかな

湖のほとりに温泉が沸いていた! 朝日が出たばかりでまだまだ肌寒いなか、「あったけ〜」とみんなして足をつけるの図。大地の恵みってスバラシイ

 

偶然同じ日程でツアーに参加していた澤田ダンナさんが裸で温泉にぼちゃり。さすが日本人、やっぱりこうでないと! と思わず拍手してしまいました。それにしてもこの極楽そうな顔! 水着を着用し忘れていた私たちは大失敗でした……
ツアーも終盤。車の轍が続くところで、ヒッチハイクに挑戦。いや、ヒッチハイクのポーズに挑戦(笑)。こんなところでヒッチする勇気、私たちにはありません

 

最後のポイントは「緑の湖」=ラグーナ・ベルデ。エメラルドグリーンの湖と茶色い山、そして青過ぎる空はめちゃめちゃ神秘的。美し過ぎるエンディングに思わずにんまり

チリ国境にて、3日間のツアーが幕を閉じた。ほかのツアーメンバーはメキシコでも会ったオシカワさん、オーストラリア在住のオランダ人&フランス人カップル。ツアーというのはメンバー&ガイドにかなり左右されるけれど、今回のツアーはみんないい人で大アタリでした

 


チリに入国すると、目の前にいきなり舗装路が登場してビックリ。同じような景色でも、舗装路があるのとないのと、アドベンチャー感が全然違う。それにしてもこんなに違う国境というのも久々だなあ