イスタンブールは歴史的にも重要な街だっただけあって、観光名所や博物館など見どころがいっぱい。そんなに長居をするつもりはなかったのに、気づいたら1週間近くステイしてしまいました。ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿など堂々たる世界遺産の写真を並べてみました

 

ブルーモスクの名前で「深夜特急」にも登場したこのモスクはイスタンブールの象徴。正式名を「スルタンアフメット・ジャミイ」という。堂々たる姿はオスマントルコ朝時代の最高建築のひとつ

 


ブルーモスクの中庭。曲線と直線の均整のとれた美しさがスバラシイ。このブルーモスクはいまでも礼拝に使われている現役で、観光客は礼拝の間はモスクに入れないことになっている
モスク脇にはお清めのための手洗所がズラーっと並んでいて、おじさんたちが黙々と手足を洗っていました。熱心な人はこうして1日5回、手足を洗い礼拝に臨みます

 

ブルーモスク付近にたむろしている猫。これだけ近づいても「何?」と眠そうな顔。トルコの猫は本当に人慣れしているコが多く、だからトルコの写真のページにはたくさん猫が出てくるのです。犬好きの人はごめんなさい

ブルーモスクの内部には、こんなシャンデリアがデデーンと飾られていました。ステンドグラスが施された小窓からの光がほんのりと柔らかい

 

ブルーモスクの天井。ブルーモスクは青を基調にしたデザインからその名前がついたが、実際にはそれほど青くない。けれど繊細な唐草模様が織り成す壁面は全体としてみると連続した美しさがあって見とれてしまう
ブルーモスクに敷き詰められたこの絨毯は遠くエチオピアから運ばれてきたもの! でもエチオピアって昔からキリスト教国なんじゃないのかしら? どなたか詳細を知っている方は教えてください

 

ブルーモスクをスケッチしていた美少女。トルコの女の子は目鼻立ちのくっきりした子が多く、美人が多い。黒い目と黒い髪の子も多く、日本人好みかも
サクラの前でいちゃつくカップル。「シャッターを押して」と頼まれて構えたら、このポーズ。ついつい私たちのカメラにも収めてしまったじゃないか(笑)。トルコはムスリムが多いといっても、エジプトなんかと比べたら開放的で、カップルが手をつないで歩く姿は日常的に見られる

 


私たちが行った5月、イスタンブールの公園ではお花が満開でした。これはきっとサクラの一種? 久々に「お花見」という言葉を思い出しちゃいました
トルコの名物菓子のひとつ、伸び〜るアイス。ダンダルマと言って、味は普通のアイスなんだけど、なぜか粘性がある。なんだか顔まで伸びてる?

 


ブルーモスクに対面するように建っているアヤソフィア。当初キリスト教の教会として建てられて、その後モスクとして使われたという悲劇の建物。ここで妻はトルコ人と大ゲンカしたので、残念ながらあまりよい印象がない
アヤソフィアは現在博物館としてその内部を公開している。一見普通のモスクに見えるけれど、よく見るとキリストやマリアが描かれたモザイク画なんかがあって、なんだか気持ちが悪い感じがする

 


私が行ったときにはこのモスクの内部に散らばるモザイク画を接写した写真展をやっていて、遠く離れたモザイク画を間近で見ることができました
こちらがマリアのモザイク画。4世紀から教会として、15世紀からはモスクとして使われてきたこの建物には、いたるところにこういったモザイク画が残っている。優しげなマリアの顔もトルコ風?

 


これらのモザイク画が見つかったのは1931年のこと。アメリカ人の調査隊が漆喰で塗られた壁の中から、このモザイク画を発見したという。長い年月の間、壁の奥底でこんな金ピカのイエスら聖人が息を潜めていたかと思うと、ある種の怨念を感じてしまう
ところ変わってこちらは市内の一等地に広がるトプカプ宮殿。かつてオスマントルコという歴史に残る大帝国の支配者が居住していた宮殿だ。アジア、アフリカ、ヨーロッパという3大陸を制した大帝国だけあって、この宮殿もとにかくやたらデカクて立派。ちなみに入場料も立派でした

 


世界的に名高いイスタンブールのそのメインの観光地だけあって、トプカプ宮殿は大混雑。うじょうじょ人がいます。観光はキライではないけれど、観光客があんまりいっぱいいるとテンションが下がってしまいがちな私たち……
とはいえ、ここはさすがかつてのスルタン(王様)の宮殿。入り口は大混雑だったけれど、中は広々とした庭園があって、人が多いのもさほど気になりません。新緑の美しい時期だったのもあり、さっそく昼寝したくなりました

 


トプカプ宮殿のかつての調理場は、いま食器類を展示する博物館になっている。そこで見つけた日本のお皿。オスマントルコはさすが大帝国だけあって、宮殿のお宝も各国からの色々な物がコレクションされている
トプカプ宮殿のお宝シリーズ。銅でできた花瓶等々。これはまだ序の口で、宮殿の中には宝物館があって、そちらには世界一大きいエメラルドや世界有数のカラットを誇るダイヤモンドなど、まさにお宝がざくざく。残念ながらそちらの宝物館は撮影禁止でした

 

トプカプ宮殿の中にもタイルがいっぱい。このタイル、私たちはかなり気に入ってしまって、日本に帰ったらタイルを貼った家に住みたい! など、希望的期待(笑)をよく語っていました

タイルをバックに。それぞれは細かい模様でできているけれど、少し引いてみるとそれが全体的な調和を生み出している。もちろんお土産屋さんでもこのタイルは買える

 


タイルは寄って見るとこんな感じ。かなり細かくできていて、色も鮮やか。欲しいけど、1〜2枚だけあっても仕方ないしなあ……
偶像崇拝を禁止しているイスラム教の建物は、ほとんどの装飾が草花や唐草やアラビア文字のパターンでできている。繊細でいて大胆とはまさにこのこと。どこを見ても新しい発見がある

 

タイルの美しさはトルコ随一と言われる「ムラト3世の間」。天井までびっしりとタイルで埋められています。とにかく装飾が激しいのに、スッキリ見えるのはナゼなんでしょ?

宮殿は金角湾を見渡す一等地の高台にあります。テラスからの眺めはこのとおり、抜群。かつての王もこの位置からイスタンブールの街を見下ろし、悦に入っていたのでしょうか?

 


「あっ、外人だ!」というわけで、アっという間に子供たちに取り囲まれ、ニッコリ記念撮影することに。トルコの子供は本当に人懐っこく、向こうから「ハロー」と声をかけてくることもしょっちゅう