メキシコの最後を飾るのは1千万人都市メキシコシティ。人の多さもさることながら、独特の活気溢れる街に私たちもすっかり魅了されました。「シティはあまりみどころがない」なんて言う人もいますが、ちっちっち、ノンノン! 中米最大の泥棒市として知られるテピート、郊外の壮大な遺跡テオティワカンなど、強烈な印象がありました

 


朝晩のラッシュ時に駅員が乗客を押し込むのは世界でも日本とメキシコだけ、という話を聞いたことがあります。1千万人都市らしく、メキシコの地下鉄はいつも混雑していて、確かに日本にも似てるかも

 


メキシコでよく食べたものといえばトルタス。なんてことない普通のサンドイッチだけど、店によってはかなりレベル高し! こちらはアボガドとハム入り

メキシコシティの有名な日本人宿といえば、「ペンション・アミーゴ」。ここではなぜか剣玉やジャグリングがはやっていて、中庭では「大道芸人養成講座」が開催されておりました

 


ここは日本人宿らしく、いろいろな情報が揃っている。「学生証のつくり方」は私たちもお世話になりました。って言っても学生じゃないんだけどさ、それでも作れちゃうのはさすがメキシコ
メキシコシティは思っていたよりもかなりの大都会。目抜き通りには車も溢れていて、さながら東京のよう

 


大都会とはいえ、街を歩けばそこかしこにこんな屋台が出ている。このアンバランスさが好きなんだよな。しかもどれを食べてもウマイ! メキシコ万歳!
メキシコのビールといえばコロナが有名ですが、よく飲んでいたのはこの「SOL」。味はコロナとよく似ていて、薄目。ちなみに日本の規格に当てはめるとこれはビールではなく、発泡酒になるのだとか

 

そしてメキシコ・ビールのナンバーワンといえば、こちらのボヘミア。コクがあって、味わい深い! このビールはドイツはミュンヘンのビール・コンテストで1位を獲得した実績もあるのだ


本場メキシコでおいしかったエンチラーダ・エン・サルサ・ロハス。メキシコ人の主食トルテーヤにひき肉をはさみ、二つ折りにして赤いソースをかけたもの。チーズのトロトロ感がたまらん

 

泥棒市テピートはメキシコシティでいちばん刺激的だった場所(日記はこちら)。歩いても歩いても市場が続く巨大さで、人も物も溢れている。治安が悪いエリアとしても知られているので、スリには注意
この市場で特筆すべきは、海賊盤が多いこと。音楽CDは1枚約100円という安さも魅力。みんな真剣に品定めしていて、ついつい私たちも買い込んでしまった

 

海賊盤は音楽ソフトだけでなく、ゲームソフトも多い。アジアなんかでよく見かけた、1本に何本も入っているファミコン・ソフトにも久々にお目にかかりました
市場では、大人にまじってこんな少年もお店番していた。「え、買わないの? 写真だけ? まあいいや」

 


ゲームの種類も多種多様で、ちゃんとジャンルごとに区分けしてあるほど品揃えが充実している。こちらはプテステ・ソフトのサッカーゲーム・コーナー。1枚約50円と感激の安さで、マニアが見たら、たまらないでしょう。もちろんコレも海賊盤。ちなみに写真上段中央に中山ゴンを発見!


とにかくこの市場は色々な物が売っていて、歩いていて飽きることがない。ブラジャーだって、このとおり露天でブラブラと風に揺れているのです

 

ストッキングはちょっとむっちり目の足型に入れて売られていました。セクシーでしょ、との声が聞こえてくる?
市場を散策して小腹が減ったら屋台でタコスでも食べましょう。こうやってアチコチの屋台で色々食べられるのも、メキシコの街歩きが楽しい理由のひとつだ

 

メキシコシティ郊外の最大のみどころといえば、大ピラミッド群で知られるテオティワカン遺跡。背後に写っているのは「太陽のピラミッド」で、世界でも3番目の大きさをほこるピラミッドだ

近寄ってみると、その巨大さにただただ見いるばかり。しかもこのテオティワカンは、紀元前2世紀から発達した宗教国家で、紀元350〜650年に繁栄の頂点にあったとか。そのころの日本の歴史を考えると……恐れ入りました、ハイ

 


見学に行ったのが土曜日というのもあり、各国から集まった観光客がゾロゾロとピラミッドの階段を登っていました。まあこれだけの遺跡、人が多いのは仕方ないかな

ピラミッドの頂点から眺めるメキシコ盆地。かつてこの遺跡を造ったテオティワカン人は、どんな思いでこの景色を眺めたのだろう

 


ピラミッドの中心点はパワーが溢れていると信じられていて、観光客が(もちろん私も)寄ってたかって中心点に指を差し出していた。確かに、こんな壮大なピラミッドの中心にはなんらかのパワーがみなぎっているはず!

太陽のピラミッドから月のピラミッドを眺める。大きさでは太陽のピラミッドのほうがうえだが、位置的にも手前の広場の大きさからしても、月のピラミッドのほうが重要度が高かったと考えられている。遠目で見ても実に美しい建築物です

 


遺跡の前で、なにやら抱き合ったりそれを眺めて涙を流したり、確実に怪しい観光客集団がいまいした。ちょっとオカルト入ったツアーの一団かなあ。まあ確かにここは妙なパワーに溢れているような気はするが……

テオティワカン遺跡には、「死者の道」と呼ばれる道が南北にまっすぐ続いている。今日は天気もいいし、なんだかゴキゲンなのね

 

ピラミッドの脇には、各種さまざまなサボテンが生えていた。いかにもメキシコらしい光景だな

月のピラミッドを正面から仰ぎ見ると、その雄大さにただただ感服してしまう。しかしよくこんな巨大なものを造ったよな……。かつてはこのピラミッドを中心に宗教儀式が行われていたらしい

 

ピラミッドの頂上で、美少女ふたりをナンパに成功。メキシコも美少女率が高い国で、子供ながらもハッキリした顔立ちの子が多い

月のピラミッドの頂上から遺跡の全体像が見える。正面にまっすぐのびているのが死者の道。こうして上からぼんやり眺めていると、この遺跡を造ったテオティワカン人がいかに高度な文明を持っていたかがわかるのだ

 


いかに遺跡が雄大だとはいえ、子供たちは「もう飽きちゃったよー。それよか遊ぼうよー」ってな様子。ちょっと声をかけると、「あ、ガイジンだ!」とばかりおおはしゃぎでした

テオティワカン遺跡のなかでもその装飾美で知られるケツァールコルトの神殿。でも、現在は工事中で、レリーフはほとんど見えない。美人が台無しだなあ……

 


テオティワカン遺跡はやたら大きくて、歩いてまわるだけでも1日がつぶれてしまう。歩いている途中にもこんな絵になる風景があったりして、実に見ごたえがあるのです

と、なにやらテレビの撮影部隊のような人たちがワラワラと仕事をしていました。私たちがのんびり遺跡見学しているなか、ご苦労なことです

 


で、撮影していたのは、こちらのダンス。露出度多めの衣装を着て、一団は何度も何度も同じ踊りを繰り返していた。こういうのに遭遇するとは、今日はラッキーだな