世界的なリゾート地として知られるカンクンから船で30分ほど行ったところに、イスラムへーレスという小さな島があります。肌寒いニューヨークからカンクンに着いた私たちは当初から「とりあえず、バカンスがしたい!」とばかり、まっしぐらにこの島を目指しました。青い海、白い雲……カリブ海の島はやっぱりサイコーなのです

 


カンクンの海は、船着場でもこの美しさ! 真っ青な海がどこまでも続き、ふと波間を見るとカラフルな魚が泳いでいたりします

 


いざ、船に乗ってイスラムヘーレスへ出発。そういえば船に乗るものかなり久しぶりな気がするな……
イスラムへーレスに到着。こんな街角を10分も歩けばすぐ浜に出てしまうような小さな村です。お店も小さな商店かお土産屋さんがほとんど

 

海といえばやっぱりシーフード。鶏肉のようにも見えるけど、コレはれっきとした白身の魚。シンプルに塩とにんにくで味付けしたものを、豆のソースでいただく。あ、昼間っからコロナ・ビールを空けているのがバレるな(笑)

私たちが行ったときはオフ・シーズンだったのか、メインのビーチにもほとんど人がいなかった。椰子の木に囲まれたシャンティなビーチ……いやあ、最高だな(にやり)

 


ここの海は下が白砂で、晴れていると一面エメラルドグリーンに見える。いやあ、本来の海って、このぐらいキレイなもんなのですね

やっぱりバカンスでしょう! というわけで、何はなくともビーチでゴロリ、です。ここはこの島のメイン・ビーチであるプラヤ・ノルテ。滞在中は毎日のようにこのビーチでゴロゴロでした

 

ビーチに寝転んで、昼間っからビールを飲む。ああ、極楽極楽……というわけで、メキシコ名物ビール「ソル」に感謝をささげるダンナ

漁師さんの船着場は、手作り感覚いっぱい! こういう風景を見ると、いいなあ〜南国だな〜と頬もゆるんでくるってもんです

 

カンクンで出会ったそれぞれひとり旅のハジメくんとうえぽん。うえぽんは日本では美容師さんということで、さっそく浜辺でヘアカット大会が催されました。「風があるので切りにくい〜」と言いつつ、手つきはしっかりプロ
桟橋ではなにやら魚をさばいている親父が……。「ここから10キロぐらい行ったところで釣ったんだ!」とのこと。しかしどの魚も結構でかい。やるな、親父

 

このオヤジ、釣りの腕も上々ながら、かなりユーモアたっぷり。みんなが大注目するなか、大きな魚を抱えてニヤリとポーズをつけてくれました。意味深な笑顔といい、マッチョな肉体といい、しましまブーメラン・パンツといい……なかなかやりおる(笑)
この海にはなんと野生のペリカンまでいて、平気で人の前を泳いでいくのだ。ペリカンってよく見ると、なんだかユーモラスな形をしているのね

 

弟を生き埋めてしまった美少女(笑)。よく見ると弟は結構困った顔をしていますが、美少女はニコニコ顔だな(笑)。兄弟ってそんなものかもね


ビーチといえばハンモック! イスラムへーレスの島にはいたるところにハンモックがあって、かなりゴキゲンなのです。この後、3分でダンナは深い眠りに落ちたとさ

 


辺り一面ピンク色に包まれた夕刻。海を見つめつつ「あーあ、今日も1日が終わるな〜」と感傷にふけるのも、なかなか悪くないもの
「メキシコってタコスしかないんじゃないの〜」なんて行く前は懸念していたけど、実は食の大国。トマトソースで煮込んだ魚は絶品!

 


翌日はゴルフ・カートを借りて、島内めぐりに繰り出しました。海と緑に囲まれた島をのろのろと移動していくこの乗り物、この旅で初めて乗ったけどなかなかゴキゲンなのだ

まず目指したのは島の観光目玉? であるウミガメ保護センター。ここは年々数が少なくなっているウミガメを守ろうという環境保護施設なのだそう

 


いましたいました! 中に入ると種別やサイズに合わせたプールにウヨウヨとウミガメが泳いでいました。しかしこうしてみるとカメってなんだか不思議な動物だわ……

海辺に仕切られたスペースのなかでもウミガメは飼育されている。でも当のウミガメより大きな顔をしているのがカモメ。「私たちの休憩所なんだから」という顔で手すりでのんびりと休んでいる

 


島の目玉の観光施設とあって、どこからわいてきたんだ? と思うほどの観光客。そして彼らからエサをねだろうとするカモメがあたりを飛び交っている

ついついつられてエサをやる妻。しかしカモメとこんなに至近距離に接することってあんまりないよな……。ここのカモメはなれていて、エサを投げた瞬間に口でキャッチするという技を持っているのだ。ホントはカメさん用のエサなんだけど

 

青空の下、ココナッツの木をバックに飛び立つカモメ。ああ、私たちが求めていた南国がここに!

このウミガメ保護センターには小さな水族館まで併設されていて、なかなか楽しめる。こちらは別名「ライオンフィッシュ」と呼ばれるミノカサゴ。魚とは思えないフリフリな衣装ですが、実は見た目とは裏腹に触ると毒を出すワイルドな奴なのです

 


こちらは海の怪物ウツボ。見ているだけでパクっとやられそうで、ちょっとコワイ。ちなみにこのぐらい大きいウツボになると、かまれたら指1本ぐらい平気で食いちぎられるとか
海のプリンス、タツノオトシゴ。こうやってまじまじと見ると、なんてファニーな形をしてるんでしょ! しっぽをくるくると巻きつけてじっとしている姿も愛らしく、一度飼ってみたいものです

 


観光を終え、次なる目的地に向かう道すがら。海を目の前にしながら、こんな人気(ひとけ)がない道を走っていると、いつの間にか風になっていて(笑)、ついうっとりしてしまうわ
イスラムへーレスの島南端には、熱帯魚の保護を目的としたガラフォン国立公園がある。いろいろなアクティビティが楽しめるのは、ここがしっかりとリゾート開発されているから

 


島をドライブしていると、なんと目の前に貝殻の形をした白い家が!! いやあ、世の中色々な人がいますが、「貝殻の家に住みたい」ってこんな家を建てちゃうなんてねえ(ため息)。見た感じ、別荘地として使われているよう

島の最南端の岬まではゴルフカートで中心地から30分ぐらい。ホントに小さな島なのです。先端にはカリブ海を臨むマヤ遺跡がポツンとある

 


岬は断崖絶壁になっていて、「ここで島は終わり!」と宣言しているよう。ここから見渡すカリブの海はどこまでも青く、また風になってしまうのね(笑)


本日の島内ツアーのメンバーと記念写真。富山でバーをやっていたというハジメくんと美容師のうえぽん、そしてひたすら夏休みモード全開の(笑)ダンナ。カンクンで偶然知り合った彼らですが、歳も近いせいか、一緒にいてラクチンなのです

 


島の南端にはやたらイグアナがいる。ふと見渡すとだらしなく口をポカンとあけていたりして、ギョッとする。こうやって見ると、イグアナってなんだか恐竜みたいだな

とりあえずさしてやることもないので、お土産など物色してみる。その割にはみんな顔が真剣だな(笑)。しかし結局誰も何も買わなかった。店のオバハン、ごめん

 


露天で売られていたマスク。カリブ海を見渡せるこんなロケーションで売られていたら、ちょっとよく見えてくるから不思議(笑)。でもサイズが大きいので今回はパス
メキシコにはいままで知らなかったフルーツがたくさんある。この紫色の怪しげなジュースは「ツナ」というサボテンの一種から作ったものだそう。お味のほうはマスカットを薄めたようなさわやか系の味

 


「ツナっていったいどんな果物なわけ?」 とお店の人に尋ねたところ、出してくれたのがコレ。緑のサボテンをむくと、こんな赤紫の身が出てくるのだそう。食感はぐにゃぐにゃとしていて水っぽく、味は薄甘い。マズくはないけれど、そんなにおいしくもなかった……