ラッキーなことに、バラナシに到着早々、ディワーリーというお祭りが始まりました。このお祭りはこの時期バラナシだけだということで、インド中から訪問客が訪れ、ものすごい込みっぷり。夜は夜でガンガー沿いがライトアップされ、それはそれは幻想的な一夜でした。「バラナシが一年でいちばん美しい日」をとくとご覧あれ

 


ディワーリーの日はバラナシが一年間でもっとも混雑する日のうちのひとつ。この日の朝には各地から沐浴客が多数押し寄せる

 


老若男女入り乱れ、沐浴する人々。朝は意外と肌寒いから、水に入るのもけっこう勇気がいりそう
お祭りのおめでたい日にあやかって? 結婚する花嫁さん。キレイ! バラナシではしょっちゅう大小さまざまなお祝いごと、お悔やみごとをやっている

 


メイン・ガートのそばではためいていた、手書きオームの文字。一体誰が書いて誰が飾っているのかナゾですが、なかなかいい感じ

ガートのそばにいた女神。こういうのがそこら中にあるから、バラナシの街はどことなくポップ。お祭りにあわせて花飾りが飾られている

 

メイン・ガートももちろん! 豪華な花飾りでお祭り仕様に。夜更けにせっせと飾っていました。ちなみにお祭りの費用は政府が出してくれるとのこと

ボートに乗って、河からお祭りの日のガートを眺める。どこも人で溢れている。しかしバラナシは全体的に暖色系の町だ

 


河のへりにはたくさんのゴミと花輪が。みんな、ここぞとばかり河にお祝いの花を流す。これらをみな飲み込んでガンガーは流れているのだ

ガートの階段で店開きしていた花輪売りのおじさん。「どうだい、一個買わないか?」。ちなみに長さや種類によっていろいろ値段があるらしい

 


ロウソクをのせた花小舟。これに火をともし、河に流す。夜にこれらが河に流れていく姿は実に幻想的。ちなみに一個2ルピー。人によっては5ルピーとボってくるが(笑)

今回のディワーリーでは特にご利益があるというガート(名前は忘れてしまった)にも多くの沐浴者がいた。メインガートに人が集まるのはもちろんだが、お祭りによって今回特にラッキーなガートはここだ、というのがあるらしい

 

今日はサドゥーも花輪でおめかし。ちなみに手前にある白い物体はお米。お祭りには捧げ物としてお米、お花などがよく登場する
そしてメインガートはこの通りの混雑っぷり! このお祭り、この時期にやっているのはバラナシだけだそう。「こんな大勢の沐浴客は一年でもそんなに見られないよ、君らはラッキーだ!」としきりにボートの漕ぎ手の兄ちゃんに言われました

 


メインガートに面して、ガンガーのうえにステージが。ちなみに、このステージまで上がって撮ったのが左の写真。この時間は沐浴客に向かって注意事項を述べているそう。いわくプラスチックは捨てないように、等々。ステージ上から写真をパシャパシャ撮っていたら、マイクで「ハロー、ジャパニー!」と呼びかけられて笑った


夜のとばりがおりてくると、いよいよお祭りもフィナーレに。ちなみにこの日は満月。ガンガーからまん丸のお月様がのぞいてきました。なんだかテンションが上がる

 


薄暗くなってくると、ガート沿いの道や建物、べランダに無数のローソクが灯される。素焼きの器に油を注いだシンプルなローソク

ローソクもただ並べるだけじゃなく、みな思い思いの絵柄に並べ、それに火を灯していく。こちらはオームの字を形づくっている。火を灯しているのは少年

 

こちらはおばちゃん&少女のレディース・チームで美しい絵柄に火を灯していました。火に照らされたインド人女性はみな艶やかで美しい!


ガートの壁一面を使って、ローソクで絵柄を浮かび上がらせている。ガンガー沿いがすべてこのローソクに埋め尽くされているから、実に幻想的だ

 


今日は一年で一番繁盛の日? ローソク売りのおばさんもゴキゲンがよさそう。「これを河に浮かべるのよ。知ってる? じゃ、早く買いなさ〜い!」

河沿いは階段になっているところが多く、火がともったローソクが段々に見える光景がなかなかナイス。ちなみに祭りが終わるころにはローソクの油もなくなり、自然と光は消えていく

 


ここぞとばかり、祭りの夜を飾る電飾。しかしこれがあの停電の多いバラナシか! と思ってしまうほどきらびやか。ヤルときはヤル、バラナシ?


ガンガー沿い全体がオレンジの光で包まれて、まことにビューティフル! 「バラナシが一年でいちばんキレイな日だ」とバラナシっ子が胸を張るだけある

 

お祭りにあやかって、もちろん私も河に火を流しました。「無事に旅が続けられますように……」なんて願いを込めるのは邪道かしら?
お祭りに欠かせないものは花火と爆竹。写真のようなねずみ花火のものもあれば、打ち上げ式のものも。それにしてもこのねずみ花火は一瞬のうちに終わってしまったが……

 

夜になってもメインガートの賑わいは落ち着くどころかますますヒートアップ。足の踏み場もないほどに、人が集まってる。ここまでくると歩くのも大変

あまりの混雑っぷりに、ボートに乗って河からお祭りを眺めることに。ボートから見たメインガートはまさに喧騒のまっただなか

 


ボートに向かって「俺らを撮れ〜」と大アピールのインド人青年5人組。インド人は根っからのお祭り好きらしく、あっちこっちで歓声があがっていた


メインガートで行われていたプージャー(礼拝)。火を使っているだけに、ついつい目が話せない。この日は特設ステージから、デラックス・バージョンにてお届けしております

 


メインガートの奥のほうにはさらに大きなステージが作られており、お祭り期間中はずっと民族音楽のライブかダンス・ショーが行われていた。入場料はタダ! 太っ腹バラナシ!

オリッサ州(カルカッタの北にある州)に伝わる伝統的なダンス、オリッサ・ダンスのステージ。目や首までくいくいと動いて、実にファニーなダンスでした

 

ステージを観戦する人に交じって、チャイを売り歩く少年。警備員に注意されてもさして気にするふうでもなく、10歳だというのに、しっかりした商人でした