インドは広いだけあって遺跡、世界遺産の宝庫。まずは手始めに男女混合像が有名なカジュラーホー、世界でいちばん美しいお墓であるタージ・マハル、そのタージを作ったムガル皇帝シャー・ジャハーンが最期に幽閉されていたアーグラー城と北インドの3つの世界遺産を巡ってみました
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カジュラーホーの西群の遺跡にてさっそく「世界遺産」認定マークを発見。この遺跡は1000年もの昔に栄えたチャンデーラ王国がその最盛期に築いた寺院都市の跡だ |
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カジュラーホーの西群の遺跡は園内だけで14もの遺跡が建立されている。壁画もさることながら、威風堂々としたその寺院建築も見ていて圧倒される |
園内ではピクニックに来たという中学生の姿も見られました。インドの性教育?と思いきや、生徒も先生ものほほんとしてドギマギしてるのはこちらだけ(笑) |
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外国人の少ない街から来た生徒らしく、外国人の私たちは一躍人気者に。みんな写真にうつりたがりなのがカワイイ |
高さ40メートルの塔がそびえる西群のカンダリヤー・マハーデーヴァ寺院。この細工の細かさには目を見張る |
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カジュラーホーといえばコレ! 男女が性的に複雑に絡み合っているこのミトゥナ像は世界的にカジュラーホーを有名にした。ギックリ腰になりそうな体位ばっかりですね(笑) |
ミトゥナ像は見れば見るほどあっけらかんと彫られている。性的な行為が神とつながる行為だとする大らかさは、ヒンドゥー教ならでは
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ヒンドゥー教のマスコット(?)、像のガネーシャ像もいたるところにありました。これはなんだか丸まってファニーなガネーシャ像 |
アクロバッティーな姿勢の力士像。寺院の柱の上のほうについていることが多く、この痛そうな姿勢のまま、訪れる人を見下ろしていました |
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さすが世界遺産? 寺院の前にはそれぞれテープによるガイダンスがつけてありました。ただしこの説明用テープを借りるのも有料なのがやっぱりインド |
園内入口脇にあるマタンゲーシュワラ寺院は現在も参拝者が多い、いわば生きた寺院。その傍らでは現在も職人さんたちがコツコツと彫刻を続けていました |
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園内にそびえる白い寺院。これだけ彫刻もなく、ちょっとほかと違った雰囲気 |
ヒンドゥー教の神様はとにかくポップでファニーなものが多い。なぜか鼻をおもいっきり膨らませたお牛様の像 |
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東の寺院の脇にある博物館で、こんな肖像画を見つけてしまいました。目をそむけることなかれ! これは無殺生、無所属を美徳とするジャイナ教のサドゥーの図。熱心な信者はいまでも全裸で参拝に行くそうです |
東群のパールシュヴァナータ寺院の前にて、久々のツーショット(笑)。この寺院はジャイナ教のお寺で、ミトゥナ像は西群には及ばないものの、しっとりとして落ち着く寺院でした |
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世界遺産があるとはいえ、カジュラーホーは小さな村。ブラブラと歩いていると学校帰りの少女たちが「写真を撮ってぇ!」と甘えてきます |
ちょっと離れたところにある南群の遺跡までお散歩してきました。さびれた田舎道にポツンとあるドゥラーデーオ寺院は、周囲の景色が田舎そのものだけに、趣がある |
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ドゥラーデーオ寺院内には天女アプサラ像が微笑みを浮かべて待っている。現在も参拝者が多く、アプサラ像の足元にはピンクのお花が添えられていた |
インドではもっとも目にすることの多い車? TATA社製のアンバサダー。丸い目に広いおでこがキュート |
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カジュラーホーのBLUE SKY RESTAURANTにて、タンドリーチキンを囲むコックさん&その他の図。インドのタンドリーものは結構イケるお店が多い |
いよいよ、アーグラーに移動してタージ・マハル見学。チェックインした宿Shanti Lodgeの屋上から「あ、タージが見えた!」 |
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いよいよ「世界でいちばん美しい墓」タージ・マハルへ! ・・・…と思ったら、入場料は15ドル。インドにしては高いんじゃないの? とブウブウ言いながら入場 |
いざ、タージ・マハル! これはよく絵葉書にもなっている、正面からタージをとらえるの図。細長く掘られた泉水に、タージがシンメトリー(左右対称)に写っている。ドデカイ建物なのに、ここから見ると威圧感を感じさせず、むしろ品良くおさまって見える |
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初めてのタージ・マハルにかなりゴキゲンの図。タージ・マハルはムガル帝国の5代目皇帝シャー・ジャハーンの妃、ムムターズ・マハルのお墓。死ぬ前に「私のために世界一美しいお墓を作って」とおねだりしたらしい。それでこんなのが建っちゃうんだからインドってばやっぱりスゴイ |
タージ・マハルを写生していた賢そうなインド人少年に、描きかけの絵を見せてもらいました。つうかコイツ、メガネかけてるぅ! インドではこのぐらいの少年がメガネをかけているのをめったに目にしない。きっとお金持ちなんでしょうな |
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インド人の観光客にとってもこのタージ見学は一大イベント? 皆一張羅でおめかし。しかも左のお姉さん、私のサングラスをかけたいというので貸したらこんな極道顔に |
タージ・マハルは総大理石仕様。青い空に白い大理石が映える。イスラム式なので装飾は草花模様とアラビア文字のみのシンプルなもの。それがこの建物全体を引き立てていてよい |
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タージは白大理石に色違いの大理石の貴石で草花模様を象眼した細工で全体を彩られている。繊細で品がよい細工だ |
タージの脇を彩るイスラム建築の赤い建物。この建物もタージもそうだが、イスラム式建築というのは完璧すぎていかにも映画に出てくるセットのように見えてしまう |
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タージの裏にはヤムナー河が流れていて、河からの風が気持ちいい。白大理石がはめ込まれたタージの裏通路にてウレシクて欽ちゃん走りの妻(笑) |
近くにある工場の煙のせいで、タージ・マハルの白大理石は年々黄ばんでいるらしい。インドの環境問題も深刻らしく、この日もせっせと黄色くなった大理石を磨く工事をしていました |
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タージの入口脇で、象眼細工のお皿をお土産用として作っていました。見ていると気が遠くなるような作業。これがあの巨大な建物の全体を覆っているのだから、完成までに22年かかったというのも納得 |
当HPのBBSでも話題にのぼった、自称「世界一うまいラッシー屋」のバナナラッシー。確かに味がしっかりとして、うまかった。おまけに上にイロイロとのっていたりして、なかなか気が利いてます |
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アーグラーでいちばん仲良しだった?子ヤギちゃん。つぶらな瞳と白い毛がチャームポイント。宿の隣で飼っていて、私たちが戻るとしっぽを振って喜ぶ、犬みたいなヤギでした |
「アーグラーは悪いヤツが多いから気をつけろ」とはインド中あちこちで聞かれた言葉。けれど私たちはさして嫌な目にも遭わず、いつものようにインド人の記念写真など撮ったりしていました |
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赤砂岩の堂々たるアーグラー城はムガル帝国の権力の象徴。第3代皇帝のアクバルによって1565年に建てられたお城です |
赤い岩にひっそりと刻まれた「AGRA FORT」の文字。この城ももちろん世界遺産に登録されている |
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城内も壁は赤砂岩のところが多い。イスラム建築のすっきりした美しさが緑の庭園とマッチしている |
アーグラー城の壁と、「皇帝に成りきって!」とのご注文に答える夫。普段はこんな顔しないのに……(笑) |
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アグーラー城の壁模様はやっぱりイスラム式。シンプルな草花模様が丁寧に彫られていました |
アーグラー城の壁、外側から見たところ。赤い岩に白いラインが映える。城は見晴らしがよく、いると王様気分になってくる |
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アーグラー城から見る、タージ・マハル。タージを建てたシャー・ジャハーンは息子のアウラングゼーブによってアーグラー城に幽閉され、この小さなタージを眺めるのを最期の楽しみにしていたという |
広々としたディワーネ・アームは一般謁見の間。何千人もの人が訪れても大丈夫そう |
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ディワーネ・カースは賓客謁見の間。柱と壁に施された象眼細工が美しい。玉座には当時たくさんの宝石がはめ込まれていたという |