タンザニアの首都ダルエスサラームは、歩いているだけで汗がタラタラとしたたり落ちるほど熱い。「アフリカって暑いんだねえ」というのを初めて実感した土地でもあり、それだけに見た景色が熱気とともに強烈に頭に焼き付けられたような気がします。なかでも港町感のある魚市場の写真は私たちもお気に入り

 

ダルエスサラームのダラダラ(ミニバス乗り場)はいつも人がいっぱい。しかしダルエスサラームって名前は、「なんだかハードロックバンドの名前みたいだよねえ」と白人パッカーが言っておりましたが、実際はロック感なんてまるでない(笑)

 


「うひょ〜、めちゃめちゃカワイイ子発見!」と鼻息も荒くおしかけ、しっかりテープまで買ってから撮らせてもらった写真。タンザニアの人は写真ギライが多いので、この写真をゲットしたときには夫婦揃ってニンマリ
意外にも、ダルエスサラームはムスリム(イスラム教徒)が多い街。こんな立派なモスクがあるなんて、なんだか不思議な気がする

 

もちろん、立派な教会もあります。青い亜熱帯の空に、白っぽい教会が映える。こういう暑いところの教会もなかなかいい。昔住んだことのあるフィリピンのマニラの教会を思い出してしまった
街にはカード式の公衆電話もありますが、「携帯公衆電話屋」もポピュラー。おばさんがブスっと座って店番しています。ちなみにかけたい番号をつたえると、おばちゃんが携帯でかけてつながると「ホラ」って渡してくれる

 

来る前には「アフリカには携帯なんてないんじゃないの〜」なんて思っていましたが、それは偏見でした。都市部では結構携帯を持っている人が多い。街にもこんな携帯のステッカーをよく目にする

タンザニアの安食堂の朝食はこんな感じ。チキンスープとチャパティ。始めは「朝からこんなもん食えるか」と思っていたけれど、味はかなりウマイ。やみつきになってしまった

 

ダルエスサラームは港町。魚市場は海に面していて、船から次々と魚があげられてくる。ここではアフリカ人と思えないほど(失礼)皆せっせと働いていた。海の男はなかなかカッコよいのだ
魚市場は今日も大繁盛。アフリカに来て、久々にこれだけの魚を見て、私は大興奮。買いたい……でも宿にキッチンもないし、今日は見るだけでぐっとガマン

 


アフリカお母さん、働くの図。日本にいる友人から「アフリカってカラフルなイメージがあるなあ」という意見をもらったが、確かに。アフリカのお母さんたちは黒い肌にカラフルな布がよく似合う
「へい、イカはいらんかねえ」ってな感じのポーズをしてくれれた少年。悪ガキそうだなあ(笑)。しかもでっかいイカだなあ

 


こちらはブダイ(?)。ブーッと膨れたような唇がカワイイ。持っているお兄ちゃんの顔も、魚っぽく見えませんか……(笑)?

と思っていたら、お隣の店のおじさんってば、売ってる魚にソックリではありませんか(笑)。毎日この魚を売り続けているうちになんだか似てきてしまった……いい話です

 

ここの魚市場は種類もかなり豊富。カニもいろんなサイズ&種類が揃ってました。まだ生きていて、ときどきハサミをにぎにぎとしている。うーん、カニ食いたい

う〜ん、カワイイ(笑)。そしておいしそう。キスかしら? 天ぷらにしたらおいしそう、とか、この日はひたすら食べ物のことばかり考えていました

 


このあたりの海域は昔ながらのてダウ船(帆掛け舟)が活躍中。かなりロマンを感じる船でしょ。ちなみに乗ってみたかったのに、夢叶わず……。写真でガマン

海のきれいなところでは定番、貝殻のお土産。「こんなもの、絶対いらない」と思いつつ、ついつい見てしまうんだなあ、でもってあやうく買うところだった(笑)

 

デカイふぐとふぐ顔のダンナ。こいつはバレーボールよりでかいサイズで、海の中で会ったらビビるだろうなあ。沖縄でもこのふぐのおみやげ物はよく見ますね
市場の奥にはどでかい鍋で魚のフライを作る「フライ工場」が。しかしこの暑い中に揚げ物とは! マジでしゃれにならないぐらい暑かった

 


市場にはちゃんとレストラン、というより「大食堂」のようなスペースがあって、太ったおばちゃんがチャパティを焼いていました。太った人が料理してると、なぜにこんなにおいしそうに見えるのかね(笑)


ちなみにこの市場は日本の協力で建てられたもので、市場の入り口にはODAの看板にでかでかと「JAPAN」の文字が。しかし地元の住民を立ち退かして作ったので、日本人に反感を持つ人もいるとか(「地球の歩き方」より)。私たちが行ったときはみんな人懐っこくていい感じだと思ったんだけど

 

市場のあとは、タンザニアのおみやげ物として知られるティンガティンガ・アートの即売所へ。職人さんたちが裸で絵筆を振るいます(笑)。このティンガティンガという絵はペンキで書かれていて、かなりイケてます
ティンガティンガはかなり私のツボに入ってました。こんなカラフルなボード、全部買い占めたい……。ちなみにこのボード、中に文字を入れて300円ぐらい

 

悩みに悩んだ末、一枚のボードを選んで名前を入れてもらった。が、よく見ると名前の間隔がいびつではないか?(笑)。 まあアフリカっぽいからこれもありとしよう

街の真ん中には港があり、毎日何本もの船が出入りしています。こちらはザンジバル島に行くフェリー。混んでます。暑いです

 


いよいよ船に乗って出発すると、心地よい潮風が顔をくすぐるのね、やっぱり海っていいのね〜と一発でゴキゲンになってしまった(笑)。港がだんだん遠のいていくのを見ていたら、「やっぱり船移動って好きだわ〜」と思ってしまった

こちらはタンザン鉄道のダルエスサラームの駅。中国の援助があって建てられた建物らしく、なんとなく中国っぽい香りが。思ったよりも立派。中国って意外とお金あるのね

 


待合室ではいっぱいの人がのんびりと列車待ちをしてました。しかし、この建物驚くほどキレイ。みんな意外とマナーよく待っている。中国人のように痰をはく人もおらず、ひまわりの種を食べ捨てる人もいない(笑)
列車のホーム、乗客で溢れかえっているような空気も感じられますが、駅に止まっている列車はこの一本。思ったよりもかなり閑散とした駅でした

 


いよいよアフリカの列車の旅がスタート。ちなみにかなり顔、作ってます(笑)。アフリカの大地を見ながらたそがれてる風です。しかし行けども行けども同じような風景。アフリカって広いのね……。次なる国ザンビアに期待半分、不安半分