ハバナ(キューバ)〜トリニダー(キューバ)



移動日:2003年10月13日
手段:ツーリストバス
料金:25USドル

首都ハバナから古都トリニダーへの移動は、政府指定のツーリスト・バスにて。観光客は、このくそ高いバスにしか乗れないらしい。6時間で25ドルという値段は、一般の人の月収が10ドル程度というこの国においては、法外な値段としかいいようがない。まあ、この国に貢献していると思えばいいのだが……。値段だけあって、バス自体はいたって快適。それから思ったよりも道はよく、先進国なみに舗装されていた。途中通る村々の景色も、キューバの本来の姿があるようで興味深かった。でもやっぱり高いなあ……。

 
カンクン(メキシコ)〜チチェン・イツァー(メキシコ)〜メリダ(メキシコ)



移動日:2003年10月21日
手段:バス 1等
料金:110Mペソ+60Mペソ(=計約1700円)

カンクン発朝9時の1等バスにて、まずはチチェン・イツァー遺跡に向かう。ちなみに2等も入れるとこの方面のバスはいっぱいある。ジャングルのまんなかを通る1本道をひた走ること3時間程度でチチェン・イツァーに到着。ちゃんと遺跡の前まで行ってくれる。私たちはゆっくり観光したので、遺跡を出発したのは午後5時。遺跡の前に止まるバスとしてはかなり遅い(ひょっとしたら終バス?)ものに乗り込んだ。メリダに到着したときには日はとっぷりと暮れていた。ちなみに荷物を持っての移動だったが、遺跡の脇に荷物預かり所があるので問題なし。

 
メリダ(メキシコ)〜カンペチェ(メキシコ)


移動日:2003年10月22日
手段:バス 1等
料金:89Mペソ=約890円

メキシコのバスはすこぶるよいので移動は楽勝。適度に途中休憩もあり、また行く道では海も見えるので気持ちがよい。バスは1等バスと2等バスが あり、私たちは1等バスを使った。噂によると2等バスのほうが ちょくちょく止まるために強盗に遭いやすいという。この路線は大丈夫だが、メリダ〜チェトゥマルなど山道を通るラインではときどき強盗が出るらしい。

 
カンペチェ(メキシコ)〜パレンケ(メキシコ)


移動日:2003年10月23日
手段:バス 1等
料金:173Mペソ(=約1730円)

前もってチケットを購入しておいたので、出発時間ぎりぎりにタクシーでカンペチェのバスターミナルに乗りつける。予約時に席まで決められるので、席取りにあせる必要もない。なお、バス強盗対策としては、あまり前のほうの席にはしないほうがいいらしい。後ろのほうにいれば、強盗が乗ってきたことに気づいてから、お金を分散させるなど少しは対応ができるからだ。パレンケは密林地帯にあるといのもあり、この路線の景色はかなりよかった。

 
パレンケ(メキシコ)〜サンクリストバル・デ・ラスカサス(メキシコ)


移動日:2003年10月25日
手段:バス 1等
料金:91Mペソ(=約910円)

この路線は夜行もあるが、基本的に夜行バスが嫌いな私たちは日中のバスを選んだ。パレンケは1等バスと2等バスの乗り場が別。私たちは値段も大差がないので1等バスを利用した。1等バスは荷物を預けるときに、飛行機のようにちゃんと荷物の引き換え券をくれるので安心。バスはいたって快適で8時間ほどでサンクリストバル・デ・ラスカサスに到着。サンクリストバルのバスターミナルは中心地からやや離れているので、ヘタレな私たちはタクシーを利用。荷物がなかったら歩ける距離だけど。

 
サンクリストバル・デ・ラスカサス(メキシコ)〜オアハカ(メキシコ)


移動日:2003年10月28日
手段:バス 1等夜行
料金:310Mペソ(=約3100円)

この路線は夜行バスのみ。夜行嫌いの私たちとしては「なんで昼間のバスがないのー」ぶうぶういいながらも仕方なく選んだ。値段は時間によって若干差がある。ここは基本的に山道で、若干揺れるものの、例によって爆睡していた私たちはまったく問題なし。バスに弱い人は酔うかもしれない。夜8時過ぎにサンクリストバルを出て、朝7時ぐらいにオアハカに到着。ここもバスターミナルから中心地まで離れているのでタクシーを利用。荷物を持っていると歩くのはつらい距離だと思う。

 
オアハカ(メキシコ)〜メキシコシティ(メキシコ)


移動日:2003年11月5日
手段:バス 1等
料金:279Mペソ(=約2790円)

この路線は本数が多いので、いつ行っても大丈夫と聞いていたのだが、実際9時半頃に行ってみると10時のバスは満員だと言う。仕方なく11時のバスに乗ることになった。こんなことなら、もうちょっと寝ていればよかった(怒)。11時のバスもほぼ満席。バスは例によって快適で、6時間ほどでメキシコシティに到着。荷物を受け取るときにものすごい混乱ぶりで、ちょっと焦る。別に焦らなくても順番に荷物を渡してくれるのだが、そこはさすが1千万人都市のメキシコシティゆえか。バスターミナルから中心地はかなり離れているので地下鉄で移動。ここからタクシーを使うと10ドル以上もするらしい。バスターミナルからぼられてタクシーを使うよりも地下鉄で行ったほうがセーフティだし(メキシコシティはタクシー強盗も多いらしい)、安上がり。

 
メキシコシティ(メキシコ)〜リマ(ペルー)


移動日:2003年11月10日
手段:タカ航空
料金:454USドル(税込み)

いくつかの旅行代理店で聞いたところ、この路線は600USドル以上するらしい。「えー」と思っていたら、「往復のほうが安い。しかも復路をリマ〜キト(エクアドル)にしておけば450ドルで済む」との有益なチケットを出してくれた代理店があった。メキシコシティにある「メキシコ観光」という日本人向けの代理店で、もちろん日本語が通じるので安心。対応も丁寧だし、非常に良心的な代理店だった。オススメ。私たちの利用したタカ航空というのは中米諸国の合同航空会社。そして私たちのフライトはメキシコのメヒカーナ航空と合同のものだったのだが、同じチケットをメヒカーナ航空で買うとやはり600USドル以上するのだという。航空券の謎だ。飛行機は思った以上に新しく、快適。計6時間のフライト中、機内食がサンドイッチだけという悲しさがあったが、まあよしとしよう。

 
リマ(ペルー)〜ナスカ(ペルー)


移動日:2003年11月12日
手段:バス(Ormeno社)
料金:20ソル(=約630円)

私たちの旅史上、最低最悪の事件が起こった。詳しくはこちらへ。この路線はツーリストの利用が多いために、よくこういう事件が起こるらしい。バス会社はオルメーニョというペルー国内でも大手の会社で信用もあると「地球の歩き方」に書いてあったのだが、私たちが思うにバスの乗務員もグル。もうペルーのバス会社、特にオルメーニョは信用しない! バスは10時出発の予定だったのだが、1時間以上も遅れた。途中の景色は見渡す限りの砂漠なのだが、事件が起こったためにまったく見る余裕なし。計8時間でナスカに到着。

 
ナスカ(ペルー)〜アレキパ(ペルー)


移動日:2003年11月13日
手段:夜行バス(Civa社)
料金:41ソル(=約1300円)

オルメーニョには懲りたので、「これなら安全だ!」(ホントか?)と言われたシヴァ社を利用。なんだかインドちっくな名前のバス会社だ(笑)。この区間は夜行バスしかない。夜11時出発の予定がやはり1時間近く遅れた。どうやらペルーのバスは結構遅れるらしい。こういうのを見ると「第三国だな〜」と思ってしまう。1分たりとも遅れないヨーロッパのバスが懐かしい。この路線もずーっと砂漠エリアを通っていく。いつものように爆睡していたのだが、ふと目が覚めるたびに砂漠だったのにはびっくり。どうやらペルー沿岸部の砂漠は思ったよりも広大らしい。朝9時過ぎにアレキパのバスターミナルに到着。ここもターミナルから中心部までに距離があるので客引きのおばちゃんに連れられてタクシーで移動。
 
アレキパ(ペルー)〜クスコ(ペルー)


移動日:2003年11月15日
手段:夜行バス(Flores社)
料金:35ソル(=約1100円)

こちらも夜行バスを利用。アレキパのバスターミナルのなかで比較的よさそうな「Flores」という会社を利用。ペルーはバス会社が入り乱れていて、同じ方面でも何本もバスがあったりする。値段もまちまちだが、内容は値段に比例するらしい。ここの路線は標高もあがるため、安いバスにすると寒くて寝れないと聞いていたのでランクが上のものを選んだのだが、逆に暖房が利き過ぎていて暑くて寝られなかった。うーむ。しかし、さすが高ランクのバス、出発するなり食事が出てきてびっくり。こんなことなら食べてこなければよかった……。飲み物や軽食も売りに来るし、さすが! と思うところはあったのだが、それにしても暖房、ゆるめてくれって感じ。夜8時に出発し、朝5時過ぎにはクスコに到着。そうそう、アレキパのバスターミナル、利用者はなぜかタックスを払わなければならない。バスのくせに生意気だな〜。
 
クスコ(ペルー)〜オリャンタイタンボ(ペルー)〜アグアスカリエンテス(ペルー)〜マチュピチュ(ペルー)



移動日:2003年11月20日
手段:バス+列車+バス
料金:4ソル+12USドル+5USドル

現在クスコからマチュピチュへの行き方としては大きく3通りの方法がある。いちばん楽だけどお金がかかるのがツアーで行く方法。次にクスコから列車でアグアスカリエンテスまで行く方法があり、少し前まではこれがポピュラーだった。ただしクスコからアグアスカリエンテス行きの列車は最安の「バックパッカークラス」でも片道30USドルもする。もっと安く行くためには、クスコからオリャンタイタンボまでローカルバスを乗り継いで行き(4ソル程度)、そこから列車でアグアスカリエンテスへ行くとよい。オリャンタイタンボからアグアスカリエンテスまでの列車は片道12USドルと安い。ただし、オリャンタイタンボ発が夜の7時45分で、帰りは早朝となる。列車の切符は当日夕方の4時からオリャンタイタンボ駅で始まるため、そのタイミングでオリャンタイタンボに行けばよい。クスコからオリャンタイタンボへ行く途中には塩田やピサック遺跡など、見所がいくつかあるので、これらを組み合わせながらマチュピチュへ向かうのが賢いだろう。

アグアスカリエンテスからマチュピチュまでは専用バスで15分くらい、片道US5ドル。従来はこのバス道路にかの有名な「グッバイボーイ」が出没したらしいのだが、現在は「子供たちが学校に行かなくなる」という理由で見かけることはなくなってしまった。非常に残念だ。なお、たかだか15分で5USドルも出せん! という人はアグアスカリエンテスから歩いてマチュピチュまで行くこともできる。所要時間は約2時間。でもかなりの急勾配を登らなくてはならないので、ひ弱な僕たちには無理。

 
クスコ(ペルー)〜プーノ(ペルー)


移動日:2003年11月29日
手段:列車(バックパッカー・クラス)
料金:14.28USドル

ここはバスで6時間程度の距離だが、私たちは値段も高く、時間も10時間もかかる列車をあえて選んだ。理由は「世界一標高が高い駅がある」、「景色がすばらしくよい」ということ。なんだか鉄道おたくみたいだけど、この選択は大正解! 景色的にはバスもほぼ同じルートを通るので変わらないのかもしれないが、オフシーズンのせいか車内はガラガラで久々にのんびりと移動を楽しむことができた。もちろん景色は絶景で、放牧された牛や羊、それからこのエリア特有のアルパカというまぬけな動物を見ながらのアンデス列車の旅はまさに「世界の車窓から」。たぶんこの番組でもこの列車は紹介されていると思う。席は4人がけに向かいあって、テーブルが真ん中にあるという作りだが、人が少ないので4人がけを2人で占領できた。途中、例の「世界一標高が高い駅」では列車は15分ほどストップし、周囲の写真を撮ったり、お土産を買ったりできる。余裕があれば絶対列車に乗ることをオススメする。南米は列車に乗る機会があんまりないしね。

 
プーノ(ペルー)〜ラパス(ボリビア)


移動日:2003年12月02日
手段:ツーリストバス
料金:20ソル(=約630円)

なにかと悪い話の多いペルーからボリビアの国境超え。「ツーリスト・バスでのほうが、早いし楽」という話を聞いていたので、迷わずダイレクトのツーリスト・バスを使った。ちなみにこの値段はチチカカ湖ツアーと抱き合わせで値切ったのだが、プーノの代理店をまわれば、この値段で出しているところもあるという。出発時はホテルまでタクシーで迎えにきてくれる。バスは「えー、これがツーリスト・バス?」と思ってしまうほどボロイ。2時間半ほどで国境に到着。ローカル・バスを乗り継いで行った人のなかにはイミグレで荷物を全部開けられたという人もいるが、私たちはまったく問題なし。ただし日本人だけはなぜかパスポートのコピーが必要。なぜ? スルっと国境を抜けて30分ほど行くと、今度は湖の湖畔でボートに乗り換え。乗客は渡し舟で向こう岸に行く。バスも渡し舟に乗って向こう岸に行くのだが、このバスを乗せたボートが妙に小さく、「大丈夫?」と思ってしまった。向こう岸に到着してからは2時間ほどでラパスに到着。ラパスのごちゃごちゃした街のど真ん中で大型のバスを無理矢理駐車する。第三国の強引さだなーと、妙にうれしくなってしまった。全体的にはバスに乗ったり降りたりする回数が多いので時間の割にはくたびれた印象だった。

 
ラパス(ボリビア)〜オルーロ(ボリビア)〜ウユニ(ボリビア)


移動日:2003年12月12日
手段:バス+列車(エヘクティーボ)
料金:15ボリ(=約210円)+69ボリ(=約960円)

1日でウユニに到着するために、私たちにしては早めの朝8時半出発。まずはウユニまでの列車の基点となるオルーロ行きのバスに乗り込む。バスはボリビアにしてはまあかなりマシなほう。ただひたすら無人の大地が広がる道を黙々と走り続け、12時にはオルーロに到着。そのまま同じバスだったおばちゃんとタクシーをシェアして(バスターミナルと駅が離れていて不便!)、駅に向かう。しかし駅の窓口は閉まっていて、ウユニ行きの列車のチケットは2時からの販売だという。仕方ないのでとりあえず近くのレストランに行って昼食を摂り、2時に駅に戻ってみたところ最安値のチケットはもうないとのこと。うーんナゼ? と頭を抱えつつもチケットを購入、3時半の列車に乗る。列車はボリビアにしてはかなり快適。途中フラミンゴの遊ぶ湖も見られたりして、気分はもう「世界の車窓から」。途中瓶のコーラ1本としょぼいサンドイッチが配られる。日が暮れてからはかなり退屈で、夜の11時にウユニに到着。

 
ウユニ(ボリビア)〜サンペドロ・デ・アタカマ(チリ)


移動日:2003年12月13〜15日
手段:ツアー(コルケツアー社)
料金:65USドル

ウユニの街から2泊3日のツアーに参加。代理店はチリ側にもオフィスのあるコルケツアーを選んだ。65USドルは周囲の代理店よりもちょっと高いが、まあそのぶん信頼のできそうな会社だった。ツアー代金は交通費、ガソリン代、ガイド兼ドライバー、1日3食、宿代などが含まれていて、途中寄るイスラ・デ・ぺスカという島(8ボリ)および国立公園(30彫り)の入場料、ボリビアの出国税(15ボリ)だけ別途で支払う。充実したツアーの内容は旅の日記へ。久々に大満足のツアーににんまり。ツアーはチリの国境まで四駆の車で行き、国境で大型のバスに乗り換えた。そのバスでチリ側のいちばん近い街サンペドロ・デ・アタカマまで行き、街中で解散。チリに入ったとたん道が舗装されたのにはビックリしたが、途中寄ったイミグレでの荷物チェックの厳しさにも「さすが先進国!」と思ってしまった。
 


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